Mt.FUJI

2024 Mt.FUJI 100 レポート【⑦データ】

resirun-ryohei

自身6回目の100マイルレースとなったMt.FUJI。結果は25時間1分46秒、男子25位で完走することができました。本レースについて、①概要、②トレーニング、③準備、④レース前半、⑤レース後半、⑥振り返りの全6回の超大作で報告したいと思います。

全開の⑥で一通りのレポートは終わりましたが、リザルトの定量的なデータから傾向が見えてきましたのでおまけの⑦として報告します。

私の総合順位と各区間順位から見る展開

F1富士宮101位からF2麓では57位と50人近くをパスしました。しかしオーバーペース。麓から忍野まで各区間順位90位台と苦戦を余儀なくされます。ただ、総合順位は少しずつ上がっているので、粘りの走りができたことがわかります。

一方、復活した山中湖からは各区間20位台でフィニッシュできており、総合順位もランクアップできました。前半のオーバーペースで得た貯金を、忍野までで吐き出しつつも体調を整え、120kmからポジティブに上げることができた展開。うまくリカバリーができました。

F1富士宮までの適正な走り方とは?

Mt.FUJIでは、120kmの山中湖までは準備運動。山中湖から本当のレース。と言われます。では、そのセオリーに反して前半の富士宮を100位で通過した人たちは、実際にどれくらいの順位でフィニッシュできたのでしょうか。

驚くべきことに、F1 富士宮を100位以内で通過した内、約3割の30人がリタイア、13人が100位圏外ということで、5割近くが100位以内に留まることができませんでした

一方、山中湖までで100位以内に入っていると、その9割はそのまま100位以内でフィニッシュできている傾向が見えます。前半は抑えつつもイーブンペースで山中湖にたどり着いたら、100位以内でフィニッシュする確率は9割ということになります。

F1富士宮までで致命的な渋滞を避けるには?

今年のレースでも、富士宮までの鉄塔で渋滞が発生しました。1時間近く牛歩だったという報告もあり、最終的に関門時間の延長という措置がとられました。では、渋滞を避けるにはどのくらいのタイムで富士宮に到着すれば良かったのでしょうか。

富士宮を15分単位で通過した人数を分析したところ、3時間15分~30分で大きな落ち込みが見られました。

3時間00分~3時間15分 251人
3時間15分~3時間30分 180人
3時間30分~3時間45分 248人

このことから渋滞による影響は富士宮を3時間30分以降に到着した選手に大きかったと推測できます。渋滞を避けるには3時間15分までには富士宮に到着したいものです。しかし、富士宮を2時間50分で通過した選手ですでに若干の渋滞があったと聞いていますので、スムーズに富士宮に到着したいのなら2時間45分で富士宮に到着できるようなペースで走りたいですね。

結論、厳しいようですが、渋滞を避けたかったら速く走ろう。です。しかし、オーバーペースでは前項のように3割近くのリタイアが待っている。このことから、特にwave3、4の選手が上位を目指すにはスタートから既にハンデがあり難しいレースということがわかりました。

100位、50位、25位以内でゴールした選手の傾向

前半は抑えて120kmの山中湖から本気出すというのがセオリー。では、100位、50位、25位以内でゴールした選手の総合順位で、もっとも理想的な選手を探してみます。
赤字:優秀選手 ピンク:わたし

100位以内(男女総合)の優秀選手
BIB4016 富士宮649位 → finsh62位(女子8位)
なんと富士宮から麓までの250人抜きもさることながら、実は山中湖-二十曲で区間24位ととんでもない走りを見せつけてくれました。

50位以内(男女総合)の優秀選手
BIB82 富士宮378位 → finsh48位
そつのない走りで区間順位で大きなブレーキもなくたんたんと。安定感のある強い走りですね。

25位以内(男女総合)の優秀選手
BIB21 富士宮74位 → finsh10位(男子9位)
私の憧れ40代の星。佐口選手。精進湖からは区間10位台。圧巻は二十曲から富士吉田の区間8位。キレッキレの足で杓子を越えたようです。

男女総合20位以内には二十曲までに入れ!

最後に、20位以内の各エイドの総合順位の変遷の切り口で見てみました。富士宮では半数は圏外。一方で、二十曲の通過で20位以内に入ると、そのままの順位でゴールという事がわかりました。

山中湖までの体力と足のコントロール。そしてそれからの走りは本当に重要ですね!!

最後に

7回にわたってお伝えした2024 Mt.FUJI レースレポート。12月末からのトレーニング、準備、そしてレースとその後の分析。一つのレースを半年近くかけて十分に遊びつくしました。次は志賀高原100。そして信越五岳100マイル。表彰のステージに登れるよう、頑張りたいです!

ABOUT ME
Ryohei Kobayashi
Ryohei Kobayashi
会社員、トレイルランナー
44歳。会社員トレイルランナー。ランニング歴25年。
トレイルランニングの魅力を発信します。
チーム100マイル、LDA-RC所属
【直近の成績】
2022 信越五岳100mile 25:05:37 14位
2023 Mt.FUJI 100mile 25:39:32 40位
2024 Mt.FUJI 100mile 25:01:46 25位
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